Atelier Grace
Mitsue Kaneda’s lace doll

Lace Doll

レースドールとは、液状の磁器土を染み込ませた本物の布やレースを1,200度前後の高温焼成で生地を焼失させ、磁器土だけを残す技法で制作される磁器ドールです。繊細かつ優美な質感が魅力です。

1770年マイセン(ドイツ)において初めてレースをモチーフに使ったフィギュリン(磁器置人形)が製造されました。
貴族たちが集まるサロンやテーブルの飾り付けにも使われ、会話の話題を提供する役にも使ったともいわれます。
1880年代後半、万国博覧会などにヨーロッパの美術工芸品として世界に紹介されるようになりました。
そのころアメリカに渡った移民よって技法がホビーとして発展していきました。
日本には1978年にアメリカ、カリフォルニア在住のエレン・グローム女史によって紹介されました。

私は、オートクチュールでの経験を磁器レースドールにいかせたらと思い作り始めました。
新しい作品を制作する時は、テーマを考え、ポーズ、洋服のデザイン、ヘアースタイル、アクセサリー等々デッサン画を描き、それに基づきモールド(石膏型)で準備したボディを形成し直します。
それは、私のスタイルで身体と布のドレープが自然に仕上げる為の大切な過程です。
その後、高温焼成、透明釉薬焼成とメークアップ焼成を5~6回重ね完成させます。

金田美津江

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